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2012年4月28日 06:22  岩瀧寺を愛する会

岩上の桜

 4月11日桜咲いてますよー、と岩瀧寺様の知らせを受け、急遽出かけてきま
した。
 福知山線の沿線は右も左も桜の花模様が延々と続いています。丹波では昔から
川代堤と鐘ヶ坂が有名で、川代は今日もすばらしい車窓風景でしたが、鐘ヶ坂の
方はどうなのでしょうか、数年前通った時は古木が目立ちました。染井吉野は寿
命が短いそうなので名所の変遷も止むを得ないかも知れません。
 さて岩上の桜は何処に? それは香良不動尊の社殿のすぐ横につながる岩壁に
生えています。その岩壁のわずかな隙間に芽生えて樹齢七十数年、今年は護摩堂
の屋根を蔽う見事な花を咲かせました。
 私がこの木の苗を発見したのは小学生の頃、兄と二人で不動尊の掃除をしてい
た時です。引き抜こうとしたのですが傍らの兄が、「抜かんでいいやろ、そのう
ち枯れるわ」と言うのでそのままにしておいたのです。その後この木のことは全
く放念していましたが、この木が一握程の太さになり、数米に枝を伸ばした山桜
と知ったのは三十年も後のことです。更に時が流れ、この木の開花に出逢ったの
は五年前のことで、以来急に成長を早め、今年は護摩堂の屋根をすっぽり蔽う様
に咲き拡がっています。
 この木の根元は地上四米ばかり、二股に分れ岩壁の苔の下をわずかな水分を求
めてようやく地上に達し、その後急速に成長したものと思われます。根の廻りは
各々30センチばかり、完全に露出して幹のように見えます。
 あの時の兄は南方の島で戦病死しましたが、彼の魂がこの木に宿るような気が
してなりません。茫々80年昔話はこの辺で。ではまた、、、

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